ペットの犬が足を引きずるなどの障害を負ったのは診察で原因を見落としたため、として神奈川県の女性が横浜市内の動物病院と担当医を相手取り、約430万円の損害賠償を求めた訴訟で、横浜地裁は同院と担当医の過失を一部認め約42万円の支払いを命じました。このうち20万円は慰謝料で、死んでいないペットをめぐる慰謝料としては過去最高額だということです。
医療ミスが起きてから判決が出るまで4年に及ぶ長丁場でした。
本当のところは当事者にしか分からないと思いますが、あえて推測で言わせてもらえればおそらくこのかわいそうなミニチュアダックスの飼主さんの訴えた内容が限りなく真実に近いのだと思います。
実は被告は非常に評判のよい有名病院・医師なのです。おそらく技術面でその評判に大きな間違いはないであろうと推測されます。
しかし人間のやることなのでミスはつきものです。
人間の本性はミスが起きてしまった時に往々にして露見してしまうものです。
おそらく有能なこの獣医は常に自信満々でプライドもひと一倍高いであろうことが容易に想像できます。
別に獣医に限ったことではありませんが、一般的に「先生」と呼ばれる人ほど自らのミスや過ちを認めない傾向があるのではないでしょうか(特に「素人」から指摘されるとその傾向は一層顕著になるようです)。
自信やプライドを持つことは決して悪いことではありませんが、傲慢であってはいけません。
実際にどうかは分かりませんが、もし最初からこの獣医が率直にミスを認め誠意ある対応をしていたらこのようなことにはなっていなかったのではないでしょうか。
私たちは医療の素人ですから医師を信頼して犬や猫や他の動物たちの命を委ねているのです。
その重さを理解できなような人は医者になどなって欲しくないですし、これではその辺の悪徳ブリーダーと何ら変わるところはありません。
自分以外の命を預かるものはこの世の中で最も謙虚であるべきだと思います。
どうか人間として謙虚であって下さい。
>>>判決に至るまでの経緯(飼主さんの記録)