20日のevening5(TBS系・16:54〜)で「捨てペット回収車」について放送していました。
自治体が委託した業者が、飼い主が持ち込んだ不要なペットを専用車両で回収し、それらのペットは最終的に殺処分されてしまいます。
>>>ドリームボックス(参考)
持ち込んだ飼い主たちのコメントを紹介します。
「ウチん中、ノミだらけんなっちゃって辛いもんで」(女性)
「増えちゃってしょうがない。メスなもんで。
あは、あはははは」(男性)
・・・絶句。
このような回収システム、全国40地域で行なわれているそうです。
ちなみに回収場所の多い自治体は県は以下の通り
栄えある第1位は・・・
107ヶ所で長崎県〜!
以下、広島県103ヶ所、高知県100ヶ所、愛知県83ヶ所、静岡県58ヶ所
捨てる理由も紹介していました(申請用紙に飼い主が記入したもの)。
「転居のため」、「家族での面倒が見られなくなった」・・・。到底許される道理はありませんが、それでもこれはまだ一応「理由」の体裁を保っています。
すごいのがただ単に
「いらない」
お前がいらねえんだよ、と言ってやりたくなります。
「ペットって本当にかわいくていいよね、癒してくれるよね〜」的番組は多いですが、そういった番組内でこそこのような悲惨な現状も視聴者に伝え、そしてあるべき方向に導く役割も果たしていって欲しいものです。
回収車に押し込まれそうになり必死に抵抗する犬。右側が飼い主
今回取り上げられた自治体では犬の引き取り料は無料でした。
しかし全体的に見るとペット引取りは有料化の方向に進んでいます。
全国105の都道府県や政令指定都市などの半数以上が今年中に有料化になる予定(古くは横浜市や新潟県などが1977年に実施)。
引き取り料が一番高いのは東京都で¥3,000、一番多いのが¥2,000(28自治体)だそうです。
こんなところまでお役所の横並び意識が浸透しているんですね(苦笑。もう少し主体性を持ってやればいいのに)。
知らなかったのですが千葉県の犬・猫の殺処分数は全国でもトップクラスなんですね。その千葉県も今年6月から有料化に踏み切りました。
ところで有料化のメリットは何でしょう。
ひとつはコスト面。
犬や猫を飼っていない納税者からすれば、自分たちの払った税金がそんなことに使われることには確かに納得できないでしょう(と言うよりペットを飼っていても納得できないけど)。
もうひとつは想像ですが「抑止力」を期待してのこと。
ただこれは逆にペット処分を依頼する飼い主たちの「免罪符」(要するにちゃんとお金を払って処分してもらってるんだ、だから許されるだろう的な言い訳)になっているような気がします。
金額については先にもちょっと触れましたが、妥当なのかどうか。
純粋にコストから試算したものでは当然ありません(もしきちんと試算したらどこの自治体も同じような金額になることなどあり得ません。ハッキリ言って何も考えずに決めたと言っていいでしょう)。
もし「抑止力」を期待するのなら10万円とか100万円とかにするべきだと思います。
仮にそうすると間違いなく不法遺棄が増えることでしょう。
ですから不法遺棄の場合の厳しい罰則も設けておく必要があります。
さらにその厳格な運用も求められます。
もちろんそんなことは現実的には不可能。
やはり時間はかかりますが地道に少しずつ人々の意識をかえていかなければならないのでしょう。
今回のOAで
衆議院議員としての藤野真紀子さんの活動の様子が放送されていました。
頑張ってください。