1.キャリアチェンジ犬のカレンダー
盲導犬になるためには約2年間の訓練が必要ですが、そのうちの約6割は
途中で脱落してしまいます(しかも訓練犬として既に選抜されているわけ
ですから本当に狭き門)。
こうして訓練を離れたキャリアチェンジ犬をモデルにしたカレンダーが
できました。
売上金は盲導犬の育成、普及にあてる計画だそうです。1部800円。
2.繁殖センター建設
このように盲導犬になるのはほんのひと握りでなかなか希望者に行き渡り
ません。
このような現状を打開しようと、中部盲導犬センターは繁殖センターを
建設することにしました。
繁殖センターを自前で持つことで優秀な盲導犬の血統を受け継ぐ子犬だけを
訓練し合格率アップを目指すそうです(それでも年間30頭!)。
建設費は約3億円で協賛団体や関係自治体などからの寄付や補助金で賄い
計画。
それにしても繁殖センターという呼称は何とかならないものでしょうか。
盲導犬の現状- 昨年3月の調査によると、盲導犬を必要とする視覚障害者7,800人に対し実際に貸与されたのは947頭。盲導犬の待ち時間は平均で申請後約1年。犬との相性もあり長い人だと4年も待たされるケースがあります。
- 盲導犬はボランティア(パピーウォーカー)に約1年育ててもらってから盲導犬センターが引き取り、さらに1年間かけてさまざまな訓練を施して育成されます。
- イギリスの国際盲導犬協会本部では、日本では約6割に上る不適格率をを1割程度に抑えているそうです。
私の払った税金は不要な道路や施設、特殊法人や外郭団体に関連するコスト(高額な役員報酬や退職金など)や燃やしちゃったりすることではなく、こういったことに使って欲しいと心の底から思います。
天下りのためだけの特殊法人がなくなったら一体どれだけの盲導犬が育成できるのでしょう。
税金の使途を納税者がある程度選択できるようにならないと、ムダ使いは永久になくならないと思います(自浄能力が皆無ですから)。
もちろんこんなことを言うと十八番の「できない理由」オンパレードでしょうけど・・・(諦)。