キシリトールと、肝機能不全など犬の病気との関連性について言及した報告がアメリカ獣医師会の専門誌に発表されました。
2003年から2005年の間にキシリトールを含む製品を食べた犬8匹の情報を収集したところ、8匹の犬はどれも病気になり、うち5匹は肝機能不全が原因で死亡または安楽死させられました。キシリトールの摂取が病気の原因となった
可能性があるそうです。
人間はキシリトールでインシュリンを分泌しませんが、犬はキシリトールを少量でも摂取すると大量のインシュリンを放出し、その結果血糖値が下がり命の危険が生じるとのこと(人間と犬の代謝機能の違いによる)。
ただ、報告者はキシリトールと肝機能障害との因果関係の裏づけには、更なる研究が必要だとも語っています。
またこれとは別に、アメリカの動物愛護団体には2003年から2004年の1年間にキシリトールを含むガムやキャンディを食べたことによる低血糖の発作が45件報告されたそうです。
もっともキシリトールの危険性について、アメリカではかなり前から警告が発せられているようですが、許容量についてはまだハッキリしておらず、また日本の獣医療関係者からそのような注意を喚起する声も表立ってはいません。
そうは言ってもメカニズムについての科学的根拠が示されているわけですから気をつけるべきなのでしょう。
ところで・・・
犬にキシリトール?などと侮ってはいけません。
うちにあるものを調べてみたらキシリトール入ってました。
うちにはありませんが犬用のガムではキシリトール配合をうたっているものが数多くあります。
今のところ、まるに症状は出ていませんが今後もっと情報を集めたりお医者さんの意見を伺ったりしたいと思います(ただ日本の獣医はあまりこの件について認識していない可能性もありますが)。
人間用は「特保」ですが・・・
いずれにしても日本でも厚労省、獣医師会や業界団体などから何らかのアナウンスが欲しいところですね。